深セン日本商工会



<コラム >

【中国深読みコラム】第35回~貿易面より見た米国と中国~

次期アメリカ大統領に共和党のドナルド・トランプ氏が決まり世界は慌てている。日本の安倍首相はすぐさま米国に飛び異例の「大統領就任前」の会談を行なった。日本は対米貿易で年間7兆9,500億円(723億ドル、2015年度実績)もの黒字を出し、トランプ氏より日本車に45%の関税をかけると脅かされているが、中国の対米年間黒字は42兆5,000億円(3,864億ドル)と日本の5倍以上の規模となっており、当然こちらが米国の主要な政策となる。今回はアメリカと中国の関係を貿易面より深読みします。

 新大統領の正式就任は来年(2017年)1月20日です。この就任演説でアメリカはTPP(環太平洋連携協定)からの離脱を宣言するとトランプ氏は予告しています。TPP加盟12ヶ国の国内総生産(GDP)合計の85%が契約発効の条件ですので、全体の60%を占める米国が抜ければTPPは自動的に消滅(漂流)します(日本は18%)。TPPは対中国封じ込め政策の一環としてオ……