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<コラム >

【中国深読みコラム】第39回~2018年急回復する日中関係

 1978年10月23日、筆者は天津郊外の天津化繊廠で年産8万トンのポリエステル繊維原料建設現場におりました。赤幕に白文字で「祝日中平和友好条約発効」を掲げ、東京で批准書が交換されたことをプラント建設現場の日中職員で祝ったことを昨日の如く思い出します。

 日中平和友好条約発効から40周年を迎える今年は、この5年間冷え込んでいた日中関係が大きく改善しそうな兆候が昨年後半より出てきております。今回はその辺の背景を取り上げてみたいと思います。

 第11回のコラム(2014年9月19日)で「日中間の四つの政治文書」を解説しましたが、唯一「日中平和友好条約」だけが両国政府間で批准された正式の条約で、他の三文書は共同声明と共同宣言で法的な重みが異なります。この条約には、「日中間のすべての紛争を平和的手段により解決し、武力又は威嚇に訴えないことを確認する。」と明記されていますが、民主党政権時代の尖閣問題……