深セン日本商工会



<法務 >

投資の「逃げ道」(後篇)

「離婚したい…」

クロージング完了後に投資から退出するためには、明確な法定又は約定による理由が必要となり、「資本提携又は業務提携による効果が見えない」などといった抽象的な理由、又は「互いの経営理念の不一致」などの感情論は一切認められない。

「逃げ道」のトリガー条件として、通常は次に掲げる事由が想定されうるが、中国の実務において最も活用されているのは「財務業績」と「IPO」である。また、トリガー条件を設定するにあたっては、条件を明確化するほど、投資者にとっては退出が容易となる。例えば、「純利益の大幅な増加」という条件よりも、「監査済みの純利益の対前年度比20%増」と設定することが推奨される。 ●財務業績(売上高、純資産など) ●非財務業績(KPI、ユーザー数、生産量、販売量、新技術など) ●配当基準 ●新規株式公開の達成(「IPO」) ●筆頭株主の撤退・創業者の離職等 上記に掲げ……