深セン日本商工会



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渉外商事紛争における紛争解決機関の選択

貿易のグローバル化が進む中で、渉外商事紛争の紛争解決機関をどのように選択するのかというテーマが、中国の日系企業の関心を集めている。本稿では、渉外商事紛争における紛争解決機関について簡潔に整理し、分析する。

一、渉外的要素の判断基準

渉外商事紛争とは、即ちビジネス活動により引き起こされ、「渉外的要素」が含まれる紛争をいう。ビジネス紛争に「渉外的要素」が存在するか否かは、準拠法及び選択可能な紛争解決方法の判断に直接の影響をもたらす。例えば、「中華人民共和国契約法」第126条規定では「渉外契約の当事者は契約の紛争処理にあたり、適用する法律を選択することができる。但し法律で別途定める場合を除く。渉外契約の当事者が選択しない場合、契約と最も密接な関わりをもつ国家の法律を適用する」とされており、「中華人民共和国契約法」第128条規定では、「当事者は和解又は調停を通じて契約の紛争を解決する……