異なった文化的背景を有する複数の人間が、会社という一つのボート=運命共同体で仕事をするためには、お互いの文化を異文化として基本的に理解しておくことが重要であることは自明の理である。然るに、互いの文化を理解するというのは、まさに「言うは易しいが、行うは難し」を地で行くようなものである。ということは、いくら自明の理だと分かっていても、自明の理を実践に移すことができず、非常に歯がゆい思いをするということを意味する。
では、どうすれば良いのか?
私は、「文化」「異文化」という言葉を押える=定義することから始めるべきであると考える。以下が、私が今まで出会った最も気に入っている「文化」「異文化」に関する定義である。ちょっと長いが引用させていただく。
世界の異なった地域で暮らす,異なった集団の人びとは非常に異なったやり方で、彼等の個人的なまたは組織に根ざした活動を行なっている。……
田中 則明