地震に対する対策も忘れずに
1976年7月28日、河北省唐山を強烈な地震が襲った。死者24万人、負傷者16万人の大惨事となったM7.8の唐山地震。時代が時代だっただけに、我々日本人にとっては馴染みが薄いかもしれない。今年は地震が発生して丸30年目となる。中国各地では、死者を偲んで、盛大な追悼式なども行われた。
中国各地では、国土が広い分、どこかで地震が発生している。たとえば、上海市で生活していると、日本ほど地震に遭うことはないが、それでも地震は発生している。最近では、1996年に上海で揺れを感じる地震が観測されたことは記憶にあたらしい。では、実際に上海の地震の状況はどうなのであろうか?唐山地震30周年を記念して、上海でも地震に対するさまざまな報道が行われた。
■上海市は中程度の活動を示すプレートの上に 上海市が位置する長江下流エリアは、まったく地震がないわけではない。古く……
藤田康介