告発状を読んだ董事長の次の感想は、「内容的に余りにも重複が多い」でした。 董事長によれば、読後に頭の中を整理して何が書いてあったのかを思い出す段になると、この告発状の作者の気持ちとか、「社員に悪い影響を与えた」「人材流失を招いた」位しか浮かんでこないというのです。 繰り返しが余りに多いため、何が何だか分からなくなってしまっている、何が最も重要なのか、何を最も訴えたかったのかが、かすんでしまっていると言うのです。 確かに、『二十大罪状』と銘打った手前、何としても二十の罪状を挙げなければならないとした節が見られます。その結果、最初の方は、ほぼ時系列的に書かれていますが、後半になると、前半部分の単なる繰り返し、或いは、まとめみたいな感じになってしまっています。 社員の志をいかに多としたとしても、やはり、読む者の側に立った書き方をすべきであったと言えます。また、ビジネス……
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田中 則明