2005年12月24日、初めて第十回全人常務委員会第十九回会議で労働契約法に関する審議が行われた。そして昨年の3月20日、一次草案の全文が公表され、全国各地の関係者に公開意見聴取が実施された結果、一カ月間で191,849件に及ぶ意見が提出された。その後昨年12月24日に全人常務委員会第二十五回会議で、新たに改訂された労働契約法草案の修正案(第二稿)が審議されるに至った。その結果は、昨年末に全人大ホームページ(人大網)で公開され、人民日報、新華網などでも報道された。労働契約法の第一次草案に対しては、日本をはじめ欧米諸国からも「雇用側の権利を著しく損なうもの」と批判の声が高く、公聴に対しては北京の日本人商工会なども改善要求意見書を提出していたものである。ところが、今回公開された第二次草案を見た限りでは、「文書による労働契約がない場合は、無期限の労働契約を締結したものとみなす」あるいは職能別の試用期間設定の条文案……
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筧武雄