新しいページ 1 はじめに 中国のエコノミストの中で、早くから不動産バブルの危険性を指摘し、人民銀行に対し早期利上げの必要性を訴えていた社会科学院金融研究所金融発展・金融制度研究室の易憲容主任が突然主任の地位を解任され、易憲容は香港に去ることになった。この仕掛け人は金融研究所の李楊所長だったようである。この経緯について、現在分かる範囲で紹介しておきたい。 1.易憲容の論調 彼の論文は極めて多いが、ここでは代表的な2本の概要を紹介しておきたい。 1.1 ディベロッパー、地方政府、投機家が一緒になって住宅価格を吊り上げている(2006年5月17日中国経済時報) 北京の住宅価格は、なぜこのように急速に上昇するのか?問題は、不動産ディベロッパー・地方政府・投機家が一緒になって住宅価格に投機を行っているところにある。 まず、現在国内の高い住宅価格は、政府の政策が誤っていたことの結果である。な……
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田中 修