さて、3冊目は、『中国農民調査』(陳桂棣・春桃著、納村公子・椙田雅美訳、文藝春秋)です。 「3冊目は何だろう?」との興味をもたれた方にとっては、意外とオーソドックスで、常識的な選択と思われたのではないでしょうか? 冒頭から全くの横道にそれますが、もし、現代の日本を知るための本を1冊挙げよと言われたら、皆様は誰の何という本を挙げますか? 私は、躊躇なく「陸奥宗光」(岡崎久彦、PHP文庫上巻・下巻)を挙げます。恐らく、こちらは、余りオーソドックスな選択とは言えませんよね。日本での出版物の数は夥しいものになりつつありますが、その中で、何故この本を「躊躇なし」に選ぶことが出来るのか、それは、『説来話長(話せば長い)』になります。一言で言えば、自分が全く思いもかけなかった歴史的事実について教えてくれたからです。いや、それだけではなく、日本という国を眺める際に一つの新しい視点を気……
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田中 則明