中国の不動産価格が再び上昇傾向に転じている。上海でも一時の不動産ブームは去ったかのように思えたが、ここ数ヶ月の間に、不動産仲介業者が異様に活気を帯び始めている。この上海でさえも、一部マンションでは、売り出し開始直後に長い行列ができるほどになっている。 中国国家発展改革委員会と中国統計局が8月13日に行った調査で、今年第2四半期では中国全国の70カ所の主要都市で、不動産価格が去年の同時期より6.3%上昇したことが分かった。10%を超えた都市も4都市あった。上昇傾向は6月に入っても続き、全国平均で7%を突破するようになった。この中で、不動産の上昇が著しかったのが深セン・北海・北京の各都市で、今年に入って中国の不動産価格が再び上昇に転じていることが統計上からも明確化された。 中国では一般的に6月~8月の夏場は不動産の契約件数が減少し、値段の上昇が落ち着くはずが、今年に限っては上昇傾向が止ま……
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藤田康介