「人情」は3つのキーワードの中で日本人が一番理解しやすい感情ではないでしょうか。中国人の考え方と日本人の考え方がよく似ているからですが、冒頭で申し上げたように日本の「人情」よりもっとドロドロとした人間としての感情を感じさせられます。 今からお話しする事件は私が体験したことではありませんが、当時新聞沙汰になった事件であり、人情に関する特徴的な一事例と言えるでしょう。 将を得ずんば馬を射よ土地は全て国有で、ようやく土地の借地権の売買が少しずつ行われるようになった頃、闇の不動産ブローカーをしていたFは、市の一等地が売りに出されること知り、それを転売して一儲けしようとたくらんでいました。彼は政府への登録も無く、もちろん正式の不動産取引ができる許可証もありません。そこを何とか無許可でも土地を手に入れようとするのですから、このFという男も相当のしたたか者と言えます。政府筋への「関係」を自分の友人……
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曽我井健二