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コラム

中国経済の現状評価(4)-中国エコノミストの観点-

田中 修

2007-11-09

新しいページ 1はじめに 本稿では、中国を代表するエコノミストである林毅夫、樊綱両氏の論考及び人民銀行課題グループの報告概要、項懐誠全国社会保障基金理事長(元財政部長)の見解を紹介することとしたい。 7.北京大学 林毅夫教授(人民日報2007年8月22日) 7.1 現在経済に存在する主要な問題(1)投資の過熱、消費の相対的不足 2003年以降、わが国の固定資産投資の伸びは25%以上であり、資本形成がGDPに占める比重も40%を超過しているが、最終消費支出の比重は2001年の59.8%から2006年の50.0%に低下した。 ここ数年、わが国政府は経済・法律・行政的手段を採用して資金の流れ・土地取引を抑制し、投資に対しあるものは維持しあるものは抑制するという政策を実行し、かつ内需拡大を強調して一定の成果を勝ち取った。しかし、投資の伸びは再び反動増となっており、内需拡大は相対的に力に乏しい。投資が引き続き急増すれば、将来ま……
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田中 修

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