はじめに 12月3日から5日にかけて、共産党中央・国務院共催により、2008年の経済政策の基本方針を決定する中央経済工作会議(以下「会議」)が北京で開催された。また、新華社等もこれに関連した論評を発表している。本稿では、これらのポイントにつき解説することとしたい。 1.17回党大会の成果 会議は、「17回党大会が円満に成功したことは、引き続き思想を解放し、改革開放を堅持し、科学的発展を推進し、社会の調和を促進し、小康社会の全面的な建設に新たな勝利を勝ち取り、中国の特色ある社会主義事業の新局面を切り開くために前進の方向を指し示した」と評価する。 2.経済運営上の問題 会議は、「現在、わが国の経済運営において、長期にわたって累積した際立った矛盾・問題が根本的な解決を見ておらず、同時に注意に値する新状況・新問題が出現した」とし、具体的に次の点を挙げている。①経済成長がかなり速い(状態)から過熱……
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田中 修