本稿では、国務院省エネ・汚染物質排出削減活動領導小組会議を中心に、最近の省エネ・環境保護の取組み動向を紹介する。
1.国務院省エネ・汚染物質排出削減活動領導小組会議(7月1日)
同小組の組長である温家宝総理が主催した。会議には副組長の李克強副総理・戴秉国国務委員も出席した。会議の概要は以下のとおりである(新華網北京電2008年7月1日)。
1.1 2007年の回顧
2007年は、省エネ・汚染物質排出削減を、経済構造調整と発展方式の転換の重要な手掛かり・突破口とし、省エネ・汚染物質排出削減は積極的な進展を勝ち取った。
しかし、現状は依然十分峻厳である。際立っているのは、経済成長速度がかなり速く、とりわけエネルギー多消費・高汚染業種の成長が依然速すぎ、サービス業の付加価値がGDPに占める比率と、ハイテク製造業の付加価値が工業付加価値に占める比率が低下……
田中 修