7月17日、上半期の経済統計が発表された。本稿はその概要とマクロ経済政策の運営方向をめぐる全人代財経委の政府批判、これに対する国務院・党中央等の反応を紹介する。
1.1-6月期経済統計
(1)GDP成長率
1-6月期は実質10.4%となった。4-6月期は10.1%であり、1-3月期の10.6%より減速した。
(2)工業生産
1-6月期の一定規模以上の工業の付加価値は、前年同期比16.3%増(6月は16.0%)となり、前年同期より伸びは2.2ポイント低下した。1-3月期は16.4%、4-6月期は15.9%であり、四半期別でも鈍化傾向が顕著である。
形態別では、重工業が前年同期比17.3%増(前年同期より伸びが2.2ポイント……
田中 修