本稿では、7月の経済指標と今後のマクロ経済政策をめぐる人民銀行貨幣政策執行報告、党財経領導小組・国家情報センターの論調につき、紹介する。
1.7月の経済動向
(1)物価
7月の消費者物価は前年同期比6.3%の上昇となり(6月は7.1%)、都市は6.1%、農村は6.8%の上昇となった。食品類価格の上昇は14.4%であり、うち肉及び肉製品は16%(豚肉は12.1%)、野菜は8.4%、穀物は8.6%、油脂は30.8%、水産品は18.3%、果物は17.4%、卵は5.9%、調味料は5.9%の上昇である。
また、水・電気・燃料価格は前年同期比9.1%上昇し、建材・内装価格は8.8%、家賃は3.8%上昇した。
1-7月期の消費者物価は前年同期比7.7%の上昇となり(1……
田中 修