ここしばらく、温家宝総理は訪米・夏季ダボスフォーラム・地方視察において、経済政策に関する重要発言を行っている。党3中全会を目前にした総理の一連の発現であり、その概要を紹介しておきたい。
1.米国経済・金融界人士との座談会(9月24日)
9月24日段階ではごく断片が報じられただけであったが、新華網北京電2008年9月30日は、その詳細を改めて報じている。
本座談会は温家宝総理の要望で開催され、座談会にはニューヨーク連銀のガイトナー総裁、シティ・グループのルービン会長、米中貿易全国委員会の利偉誠主席(陶氏化学公司会長)、コロンビア大学のスティグリッツ教授、米国外交関係委員会ハス主席が出席した。
(1)サブプライムローン危機について(……
田中 修