本稿では、人民銀行の利下げ・預金準備率引下げと国務院常務会議の動向、国家発展・改革委員会の張平主任が全人代に対して行った第11次5ヵ年計画の進捗状況報告等を整理する。
1.利下げ・預金準備率の引下げ
12月22日、人民銀行は12月23日から1年物預金・貸出基準金利を0.27%引き下げ、それぞれ2.25%、5.31%とするとともに、12月25日から預金準備率を0.5%引き下げることを発表した。これにより大手行の準備率は15.5%、中小銀行の準備率は13.5%になる。今回の緩和策は、9月以降5度目の利下げ、4度目の預金準備率引下げ、3度目の金利・預金準備率同時引下げとなる。
今回の措置について、識者は次のようにコメントをしている(新華網北京電2008年12月22日)
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田中 修