2009年1月1日より、中国では「循環経済促進法」が施行された。これにより、「減量化、再利用、資源化」の原則が打ち出され、無駄を省いた資源の有効利用、廃棄物の削減をめざし、持続できる経済発展の実現を目指すとしている。 ただ、この法律の施行にともない、使い捨て用品が多いホテルや外食産業では、環境対策へ向けての大きな挑戦ともなる。
中国のホテルでは、まだまだ欧米などと比較しても、使い捨て用品が多いことに気がつく。例えば、使い捨てのスリッパもそうだろう。日本では早い段階から再利用可能なスリッパが使われているが、中国ではまだまだ使い捨てが主流だし、欧米では高級ホテルでもスリッパを置かない部屋も少なくない。さらに、シャンプーやリンスなども、中国ではいまだに小さな容器にいれていて、そのつど廃棄されるケースも多い。そこで、上海市の星付きホテルでは、無駄を省くためのさまざまな取り組みが行われ始めた……
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藤田康介