中国加工貿易法というのは、中国法体系において加工貿易法という法律があることではな
く、中国での加工貿易に関するすべての行政法規、部門規章、地方法規、地方規章などの
法規定の総括である。
今まで、加工貿易に関する法規定はすでに800件を超えており、非常に膨大な法規定群と
なっている。しかも、中国法体系において、法の効力からみれば、最高レベルは憲法で、
その下は、法律、行政法規、地方法規、部門規章、地方規章といった順となっているが、
加工貿易に関する法規定群の中には、法律レベルの統一的な規定がない。
1978年と1979年に国務院により制定された二つの行政法規を除けば、残りはすべて各地方、
各部門が行政管轄範囲ないし職権範囲に即し、制定したものである。したがって、各法規
の間に矛盾や相違点も見当たる。この点が、加工貿易法が外国企業にとって非常に複雑で、
理解し難く、実務に実効性を認めることがで……
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李 輝