III. 非居住者の役務提供に対する課税 2010年2月20日に、「非居住者企業所得税査定徴収管理弁法(国税発[2010]19号)、以下、2010年19号弁法」が公布されており、非居住者に関する見なし課税適用の強化が打ち出された。この弁法は、昨年から行われている非居住者に対する課税強化の一環として公布されたもので、査定利益率引上げ等が図られている。
1.非居住者課税強化の経緯 2009年以降(2010年19号弁法以前)、非居住者課税に対する課税強化の動きは以下の通り。 (1)サービス貿易等の項目の対外支払い時の税務証明に関する問題の通知(匯発[2008]64号)(公布)2008年11月25日・(施行)2009年1月1日 一回当たり、US$3万を超過する非貿易項目送金を行う場合に、税務局の事前許可取得を要請する通知。 (2)非居住者の税収管理を一層強化する作業の通知(国税発[2009]32号) (公布)2009年3月9日・(施行)2009年3月9日 ……
水野 真澄