2010年初め、東部沿海の省では大規模な「用工荒(労働者を募集しても定員に満たない現象)」が出現し、江蘇、浙江、広東等東部沿海の省では軒並み最低賃金基準を調整することで「用工荒」に対応している。関連情報では、上海、北京、深?等でも近々調整することになると見られている。
中国東部地区の発達した省、直轄市の最低賃金基準調整一覧表
最低賃金基準調整原因の分析
1.收入分配改革 2010年両会(全国人民代表大会と政治協商会議の全国委員会会議)期間中、九三学社(中華人民共和国の政党の1つ)が提出した案によると中国労働者の報酬比率は1995年の51.4%から2007年の39.7%まで低下し、収入の最も多い層の10%と最も少ない層の10%の収入差は拡大し、1988年の7.3倍から2007年の23倍にまで拡大した。その結果、国民収入のGDP比率は低下し続け、1992年の68.6%から2007年の52.3%まで低下したことが取り上げられている……
王穏