はじめに 本稿では、全人代財経委員会全体会議、銀行業監督管理委員会経済金融情勢テレビ電話会議、国家発展・改革委員会高官の経済情勢分析、党外人士座談会における胡錦涛総書記重要講話、及び党中央政治局会議の議論等の内容を紹介する。
1.全人代財経委員会全体会議(7月15-16日)
国務院関係部門から上半期の経済運営状況の報告を聴取し、分析・討論を行った。全人代のその他専門委員会の責任者も会議に列席し、華建敏副委員長が出席し講話を行った。議論の概要は以下のとおりである(新華網北京電2010年7月16日)。
(1)現在、わが国経済は引き続きマクロ・コントロールの予期する方向に向けて発展しており、運営の総体としての態勢は良好である。 投資・消費は比較的速く伸びており、内需は引き続き経済成長の主要な牽引力となっており、対外貿易は急速に回復している。 夏季穀物は再び豊作となっており、……
田中 修