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コラム

2010年下半期の経済政策(2)

田中 修

2010-08-17

はじめに  本稿では、7月の主要経済指標及び人民銀行・財政部の政策動向につき紹介する。

1.7月及び1-7月期の主要経済指標 (1)物価 ①消費者物価  7月の消費者物価は前年同期比3.3%上昇し、6月より伸びが0.4ポイント加速した[1] 。都市は3.2%、農村は3.5%の上昇である。食品価格は6.8%上昇し、居住価格は4.8%上昇した。前月比では、6月より0.4%上昇した[2] 。  国家統計局の盛来運スポークスマンは、7月に消費者物価が上昇した要因として、過去からのタイムラグ要因が2.2ポイントあり、新たな上昇要因は1.1ポイントであるとする。また、新たな上昇要因は主として食品価格の上昇がもたらしたものであり(貢献度は70%前後)、7月は洪水災害が比較的深刻であったため、野菜・穀物・卵の価格上昇幅が大きくなった(生鮮野菜は22.3%、穀物は11.8%、肉及び肉製品は4.1%上昇)とし、特に7月は豚肉価格が比較的大きく上昇したと……

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田中 修

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