今年2010年の後半から、日系企業、特にメーカーの多くが景気の回復を感じているようです。それを受けて、設備投資や規模拡大のために、増資を検討、実施するわけですが、中国は外貨に関する規制が比較的厳しく、増資の決定後も本社からの振込み、使用がすぐにできるわけではありません。つまり、増資計画と実際の増資手続きに“ずれ”が生じてしまうケースが往々にして見られるのです。 本稿は、中国での増資における注意事項について簡単にまとめています。
1、登録資本と投資総額の比率
1)投資総額300万米ドル以下: 登録資本≧投資総額の70%。
2)投資総額300万米ドル以上、1000万米ドル以下: 登録資本≧投資総額の50%、且つ登録資本は210万米ドルを下回ってはならない。
3)投資総額1000万米ドル以上、3000万米ドル以下: 登録資本≧投資総額40%、且つ登録資本は500万米ドルを下回ってはならない。
4)投資総……
王穏