2010年6月29日、深セン東部華僑城有限公司が運営するテーマパークのアトラクション「スペースジャーニー(太空迷航)」で事故が発生し、6人が死亡、10人が負傷し、うち5人が重傷という大惨事となった。
その後、2010年10月1日、同テーマパーク運営会社の親会社である深セン華僑城股?有限公司の董事会は、その事故原因について、「スペースジャーニーの設備には重大な設計上の欠陥があり、試運転の段階でこの潜在的な問題を把握していたがこれを改善・解消せず、実際に運用を開始した後の保守・点検でも、その改善・解消には到らなかった。また、当該設備の一部には、製造上の欠陥も存在していた」との声明を発した。
この事故は大きな社会的反響を呼び、遊技場の施設・設備の安全性やその管理のあり方といった問題に関心が寄せられたが、法的観点からすると、本件においては次の2点が問題になると思われる。
①本件事故の発生日は2……
劉新宇