税関の処分決定に盲点はないか?
企業が税関に持つ印象は「密輸を取り締まり、違法貨物を差押え、税金を追納させ、保税貨物を厳格に監督管理する」というものだろう。企業は税関の処分決定に「恐れをなす」ことがほとんどであり、交渉では主導権を取られ、最終的に決定に屈するよりほかない。しかし、税関の処分決定に本当に一分のすきもないのだろうか。当所の経験では、税関規定における曖昧さは立法の盲点であり、また、税関職員の専門程度はそれぞれ異なり、案件の裁量基準も異なる。従って、実務においては、税関の案件への観点、処分決定にばらつきがあることから、このばらつきが企業にとっては数十万元、場合によっては数百万元の損失となるため、企業が自身の合法的権益を守れるかどうか、効果的な戦略が採れるかどうかにかかってくる。
税関の処分決定のずれは以下原因で生じていることが多く、企業はこの原因を……
王穏