一言で「不動産」といいますが、日本で不動産を売買する場合、“土地”と“建物”をそれぞれ売買することができます。つまり、“土地の売買”と“建物の売買”があるということです。
戸建住宅の場合、一般的には、建物の敷地である「土地」と上物である「建物」の2つをまとめて売買します。たとえば、東京都渋谷区広尾1丁目2番地3号という住所にある戸建住宅を売買する場合、その土地と建物をそれぞれ売買することになります。面積等の細かい記載は省略しますが、売買の契約書では以下のようになります。
土地:東京都渋谷区広尾1丁目3番5 建物:(所在)東京都渋谷区広尾1丁目3番5 (家屋番号)3番地5
1.土地の確認は「地番」で。
余談ですが、ここで、“アレッ”と思った人は多いでしょう。丁目以下のところが住所と違います。「広尾1丁目2番地3号」は“住居表示”というもので、自分の住所を書く際に通常使う……
釜口 浩一