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一、中国人個人投資の背景 ここ数年、日本、欧米等地区での中国人個人の不動産購入ブームが起きている。これには社会的、経済的な背景があり、主に以下要因が考えられる。

1）2005年7月、中国で為替レート改革の推進が始まってから、人民元レートが上昇し続け、国際的購買力が強まってきている。

2）中国政府が積極的な貨幣政策を実施して経済を刺激したことにより、国内の物価が上昇、不動産、証券等の資本市場リスクが累積し、中国内の投資者にとって理想的な投資先がない。

3）サブプライムローン住宅危機後、海外の不動産市場価格は下落、投資しやすい状態にある。

4）中国は世界最大の移民輸出国であるが、2010年6月16日、国務院僑務弁公室が公表したように、中国の海外華僑数は4500万を突破し、世界トップとなった。

二、実務における個人投資の外貨供給源 上述要素に後押しされ、ますます多くの中国人個……

王穏