人民銀行は3月18日、3月25日から預金準備率を0.5ポイント引き上げることを決定した。この結果、大手金融機関の預金準備率は20%となる。今回の資金凍結額は、金融機関によって預金準備率が異なるため、メディアによって幅があるが、3600-4000億元と見込まれている。 2011年に入ってからは3度目、昨年からは9度目の引上げであり、中央財経大学中国銀行業研究センターの郭田勇主任は、「預金準備率引上げは、すでに中央銀行の常套的な操作手段となっている」と指摘している(北京晨報2011年3月19日)。
1.背景 (1)流動性の多さ 中央財経大学の郭田勇は、「今年の春節前後、中央銀行は金融システムに対し7000-8000億元の資金を放出している」とする(北京晨報2011年3月19日)。 最近、中央銀行は100億元の1年物と320億元の3ヶ月物の中央銀行手形を発行し、資金回収を行っており、銀河証券の左小蕾チーフエコノミストは、「資金……
田中 修