1.第11次5ヵ年計画指標の達成状況 「政府活動報告」では指標のうち未達成となったものは、サービス業付加価値の比重(目標は3ポイント増の43.5%、実績は2.5ポイント増の43%)、サービス業の就業における比重(目標は4ポイント増の35.3%、実績は3.5ポイント増の34.8%)、研究開発経費支出の対GDP比(目標は0.7ポイント増の2%、実績は0.45ポイント増の1.75%)の3指標であったとする。しかし、厳密に言えば、GDP単位当りエネルギー消費は20%低下させることになっていたが、実績は19.1%低下であり、これも未達成である。しかし「経済報告」はこの目標は基本的に達成されたとしており、これとつじつまを合わすため、第11次5ヵ年計画の目標を「20%前後」と曖昧な表現に修正している。
2.拘束性指標の変化 (1)構成 第11次5ヵ年計画の指標は、①経済成長、②経済構造、③人口・資源・環境、④国民生活へのサービス、に4分類……
田中 修