はじめに 人民銀行は5月3日、第1四半期貨幣政策執行報告を公表した。その概要は以下のとおりである。
1.為替レート 2005年に人民元レート形成メカニズム改革を実施して以降2011年3月までに、人民元の対ドルレートは累計で26.24%上昇し、対ユーロでは8.05%上昇、対円では7.38%下落した。BISの計算では、2005年の改革以降2011年3月までに、人民元の名目実効為替レートは13.4%上昇し、実質実効為替レートは20.3%上昇した。
2.公開市場操作 1-3月期に累計で発行した中央銀行手形は3370億元であり、短期資金回収は8150億元、中央銀行手形残高は2.8兆元である。
3.不動産融資 2011年3月末、全国主要金融機関の不動産融資残高は9.89兆元であり、前年同期比21%増である。伸び率は2010年末より6.4ポイント低下した。 うち、建物開発融資残高は2.49兆元、同18.6%増であり、伸び率は2010年末より4.5ポイント低下し……
田中 修