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現われた日中貿易への影響

東日本大地震発生後、地震による日中貿易への影響について、中国側は強い関心を持ち、政府系シンクタンクをはじめ、多くの予測も出されている。現時点では、楽観的な見方はまだ多いようであるが、影響の深刻さを指摘する研究者もいる。 中国の貿易に占める日本の地位は低下しているものの、日本が依然として中国の重要な貿易パートナーとなっている。中国税関によると、2010年日中貿易総額（輸出入合計）は前年比30.2％増の2977.7億ドル、うち中国の輸出（日本の輸入）は23.7％増の1210.6億ドル、輸入（日本の輸出）は35.0％増の1767.1億ドルとなっている。 中国貿易に占めるシェアでは、輸出入合計で10.0％、中国の輸出で7.7％、同輸入で12.7％と、いずれ前年より縮小している。中国の貿易相手として、日本は輸出入合計でＥＵと米国に次ぐ第3位にランキングされているが、中国の輸入相手として、依然トップの座を維持……

馬成三