今回の現場体験記では、日本と中国のマナーおよび習慣の違いについてご紹介します。
1.北朝鮮との国境での体験 筆者は、中国各地の国境線を回る旅をしていました。国境として実際に見たのは、ロシア、カザフスタン、タジキスタン、タイ、北朝鮮等ですが、そのなかでも、中国と北朝鮮との国境線を巡る旅は非常に印象深いものでした。
(1)中国と北朝鮮との国境の街 筆者は、遼寧省丹東(北朝鮮の政府要人が中国に行くときに通過するため、日本でもしばしば報道される街で、北朝鮮との国境線に位置し、万里の長城の東端もここにあります)には過去に訪れた事があったため、このときは吉林省琿春・防川(中国、北朝鮮、ロシア三カ国の境界線に位置する街で、晴れた日には、彼方に日本海が見えます)、延吉(朝鮮族の街)、長白山(湖の半分は北朝鮮で、朝鮮名では白頭山)、集安(北朝鮮の政府要人が中国に行くときによく通る、国境鉄……
奥北 秀嗣