2011年7月1日から新社会保険法実施されます。同法は中国としては初めての社会福利と社会保障専門の法律であり、中国内の企業と個人にとって重要な意義を持ちます。本稿にて、同法の要点を紹介します。
1.基本社会保険の種類 基本養老保険、基本医療保険、労災保険、失業保険、出産保険の計5種が基本社会保険である。 注意:いわゆる「四金」とは、上述の基本社会保険以外に住宅積立金も含むが、住宅積立金は労働争議の管轄外である。
2.社会保険情報を知る権利の強調 雇用者は毎月納付する社会保険料を従業員に告知する義務があり、従業員側も問い合わせることができる。 注意:『社会保険個人権益記録管理弁法』(草案)はすでに公布され、現在意見を募集している。今後中国の個人社会保険料の納付管理システムはより完備されていくであろう。
3.基本養老金受給の前提条件は納付年数が累計15年 定年退職時に基本養老金の納……
王穏