税関の査定への対応
現在、税関は大部分の貨物に対して従価税を採用し関税を徴収しているため、輸入貨物の価格は極めて重要となる。『中華人民共和国税関の輸入貨物納税価格査定弁法』では、輸入貨物の納税価格は税関が当該貨物の取引価格に基づき確定し、且つ貨物の中国到着までの運送費、関連費用、保険料を含まなければならないことが規定されている。つまり企業の税関への貨物申告価格が税関の徴税の根拠とされるとは限らないことを意味している。税関は具体的状況に基づいて価格を調整し、新たに査定し直すため、この査定により企業が最終的に納税する金額が決まる。
数年来、企業が申告した輸入貨物について税関が査定を行う件数は大幅に増加しているものの、そのうち、企業が税関の査定を不服として行政に再審査を申請、行政訴訟を申し立てる件数は総査定件数のわずか3%ほどにすぎない。不服申し立ての割合がこれほ……
王穏