2011年7月1日、上海市政府は、上海市の現有の社会保険三種を城鎮保険に一本化、高温手当の基準調整、一人っ子手当の切り上げと一連の関連政策を出し、各企業間で波紋を呼んでいる。
今回の一連の公布は労働者の待遇改善を目的しているが、享受条件が大きく変わっており、不公平であるという声が相次いでいる。また、同三政策の実施に伴い、賃金制度の修正、運営負担増加に悩むことになる企業も少なくない。
本稿では、同三政策の具体的基準を説明し、享受条件について解説する。
一、社会保険
上海市人民政府2011年第26号、27号文書によると、2011年7月より、外来人口総合保険と小城鎮保険が実質廃止となり、城鎮保険に一本化される。企業のコスト負担緩和措置として、原総合保険加入者には5年、小城鎮保険加入者には3年の移行期間を設置し、納付額を徐々に城鎮保険納付額に一致させる。具体的内容は以下の通り。
……王穏