はじめに 本稿では、7月及び1-7月期の主要経済指標、及び今後の物価動向についての国家発展・改革委員会責任者の解説を紹介する。
1.7月及び1-7月期の主要経済指標 (1)物価 ①消費者物価 7月の消費者物価は前年同期比6.5%上昇し[1] 、6月より0.1ポイント加速した[2] 。都市は6.2%、農村は7.1%の上昇である。食品価格は14.8%上昇し、非食品価格も2.9%上昇している。居住価格は5.9%上昇した[3] 。 (参考)1月4.9%→2月4.9%→3月5.4%→4月5.3%→5月5.5%→6月6.4%→7月6.5% 前月比では、6月より0.5%上昇した。食品価格は1.2%上昇し、約0.37ポイントの影響を与えた。肉類及び肉製品価格は4.7%上昇し、うち豚肉価格は7.7%上昇(6月より上昇率は3.7ポイント鈍化)した。非食品価格は0.1%上昇し、居住価格は0.1%上昇した。 1-7月期では、前年同期比5.5%の上昇である。都市は5.4%、農村は6.1%の上昇であり、食品価……
田中 修