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コラム

金融政策をめぐる論争

田中 修

2011-09-18

はじめに  本稿では、物価動向に対する見方、金融政策をめぐるエコノミストの論争を紹介する。

1.消費者物価の動向をどう見るか  この点については、京華時報2011年9月10日が的確な論評を加えており、その概要を紹介しておきたい。  国家統計局が発表した8月の消費者物価の主要データを見ると、CPIの計算に組み込まれている8大分類商品価格のうち、前月比で低下したのは衣類のみであり、わずか0.1%の低下である。その他7大分類商品価格は前月比で上昇している。うち、食品価格、医療保健・個人用品価格はいずれも前月比で0.6%上昇している。大分類商品価格がなお上昇傾向を維持している状況下、CPIにターニングポイントが出現したと断言するのは、明らかに根拠に乏しい。  当然、CPIのターニングポイント説が成立し難い根拠としては、庶民の身辺の商品価格が大幅に上昇し続けているということがある。例えば豚肉価格は7月の「偽りの下……

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田中 修

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