はじめに 本稿では、9月14日に大連夏季ダボス会議で温家宝総理が行った開幕挨拶の模様を紹介する。
1.開幕挨拶 9月15日リーマン・ブラザーズの破産を起点とすれば、国際金融危機は既に3年が経過し、国際組織・各国政府・企業界・専門学者はいずれも深刻に反省し、危機発生の原因を探求し、世界経済・各国経済の将来の発展の道を探求している。中国経済の発展の成果については、喝采もあれば懐疑もある。中国経済の未来については、明るい見通しもあれば、衰退を唱えるむきもある。これについて、我々の頭脳は冷静であり、十分理解しており、自信は堅固である 。 新世紀最初の10年は、世界政治・経済構造の大調整・大変革の10年であり、中国の工業化・都市化が急速に発展した10年であり、我々の改革開放・現代化建設の全面的推進が、輝かしい成果を得た10年である。この10年、中国経済の年平均成長率は10.5%であり、GDPは世界6位か……
田中 修