はじめに 本稿では、9月14日に大連夏季ダボス会議で温家宝総理が行った企業家との対話交流の模様を紹介する。
2.企業家との座談会(新華網大連電2011年9月14日)[1] (1)中国の国際社会への貢献 もし、我々が現在の国際・金融情勢を見るならば、我々はすぐ現在経済の緩慢な回復プロセスにおいて、不確定・不安定要因が増大し、一部の主要先進国は成長の力に欠け、失業が高止まりとなっていることを発見するだろう。 米国は現在3つの任務に直面している。①債務規模の抑制、②財政赤字の減少、③経済の発展を通じた就業の増加、である。欧州の一部国家はソブリン債務危機が存在しており、現在注意に値するのは、ソブリン債務危機の蔓延・拡大である。ドルレートの波動によって、国際大口商品価格は不安定な状態に置かれており、新興発展途上国はインフレ圧力に直面している。このような情勢下、中国は既に世界の発展と不即不離であり……
田中 修