本稿では、9月22日に開催された第12次5ヵ年サービス業発展計画編制工作座談会の概要を紹介する(新華網北京電2011年9月23日)。
1.背景 第11次5ヵ年計画期間、中国のサービス業の付加価値は年平均11.9%増加し、サービス業付加価値とサービス業への就業のウエイトは、それぞれ2.5、3.5ポイント高まり、大きな成果を得た。しかし、第11次5ヵ年計画要綱が確定した、サービス業付加価値とサービス業への就業のウエイトをそれぞれ3、4ポイント高めるという予期性指標には達しなかった。 現在、中国サービス業付加価値がGDPに占める比重は43%であり、高所得国家の70%前後の水準より低いばかりでなく、中国の発展段階に大体相当する国家の50%前後の水準よりも低い。第12次5ヵ年計画においてサービス業の大発展を推進するため、国務院の関係部門[1] は現在第12次5ヵ年サービス業発展計画を組織的に編制している。この計画は、第12次5ヵ年計……
田中 修