概要: 本文は電子メールの基本原理及び中国の関係法律規定を踏まえ、電子メールの証拠の証拠能力の認定及びその収集における注意事項等について簡潔に紹介する。
本文: 電子メールはインターネットを通じて送受信する信書であり、迅速、高効率、低廉な通信手段として、電子メールは社交上及び商取引上、広く利用されている。
中国「民事訴訟法」で明確に列挙している証拠種類には電子メールは含まれてはいないが、中国「契約法」、「電子署名法」、「民事訴訟証拠についての最高人民法院による若干の規定」等の法令の関係規定、及び従来の斯かる判例等によると、司法の実践において、電子メールはすでに民事訴訟においてよく見かけられる証拠形式の1つとなりつつある(具体的に「証拠書類」に該当するのか、それとも「視聴覚資料」に該当するのか、現時点では理論上まだ意見が分かれる)。注意すべき事項としては、電子メールは偽造し……
邱奇峰