(3)旅の運転手とそれぞれの土地 2回目の新疆ウイグル自治区への旅では1回目の旅以上に多くの地域を回りました。交通の関係上、ウルムチを基点とせざるを得なかったため、2010年6月12日から9日間にわたる旅の移動は、以下のようにめまぐるしいものとなりました。
ウルムチ(飛行機)⇒カシュガル(シルクロード鉄道南疆線)⇒クチャ(飛行機)⇒ウルムチ(飛行機)⇒アルタイ(車)⇒カナス湖・カザフスタンとの国境(車)⇒アルタイ(飛行機)⇒ウルムチ
筆者にとっては、旅を共にする運転手が地元の少数民族であるかどうかは非常に重要な要素となります。なぜなら、地元をより知るためには、やはり地場の少数民族と一緒に行動するのが一番だからです。以前、雲南省を旅行したときもほぼ全ての行程で運転手は少数民族(チワン族、ナシ族)でした。湖南省張家界・武陵源を回ったときはトゥジャ族でしたし、吉林省と北朝鮮との国境地……
奥北 秀嗣