Q:当社(中国現地法人)の親会社は日本の商社であり、当社は主に日本の得意先と国際貿易を行っています。通常、親会社が日本の得意先から送られてきた引合書を当社に転送し、当社は中国のメーカーに問い合わせて見積もりを提出しています。 最近、当社の従業員Aが、親会社から転送されてきた日本のお客様の引合書を上司に無断で中国のメーカーY社にメール送信しました。 実は、これまで、従業員Aが、Y社と何か特別な関係があるか、あるいは、Y社から利益の提供を受けているのではないかと疑っていましたが、確実な証拠はつかんでいませんでした。 当社の就業規則には守秘義務に関する内容が含まれており、商業秘密の漏洩に対しては解雇できる旨の規定もあります。今回のことで、その従業員を解雇したいと考えていますが、守秘義務違反という理由で合法的に解雇できるでしょうか。
A:確かに、商業秘密は企業の競争力の重要な源の一つであり、……
王倩