ベイン&カンパニーが発表した《2010年中国贅沢品市場研究》によりますと、2010年の中国の贅沢品市場の成長のうち67%が新たに増加した消費者であり、その多くが二三線都市の消費者だといわれています。
中国の富裕層のうちわずか30%が北京や上海のような一線都市の人であり、実は70%以上が一線都市以外に住んでいるといいます。つまり、二三線都市は将来的な贅沢品市場の主戦場であるといえます。またこれら都市の消費者のブランドに対する認知度は消費意欲はすでに北京、上海といった一線都市の消費者に近づいてきています。消費金額はすでに一線都市の消費者と同じかそれ以上に達しています。
具体例を挙げますと、油田で有名な黒龍江省の大慶市という都市があります。いわゆる地方都市なのですうが、この都市でブランド品を持つ人は少なくなく、こうした人はハルピン、大連、北京、上海といった都市に買出しに出かけるという現象が見ら……
呉明憲