3.わが国経済の発展は多くのリスク・試練に直面しており、改革・経済転換の加速は焦眉の急である (1)世界経済の不確定性・不安定性が上昇し、下振れリスクがある程度増大している 米国・EUの経済回復は力を欠き、米国の量的緩和金融政策は常に世界経済に影響を及ぼす重大変数となっている。欧米のソブリン債務危機はなお発展・変化しており、わが国経済発展の外部環境にはかなり多くの不確定要因が存在する。 (2)インフレ圧力が増大している わが国が直面しているインフレ圧力は、内外のマネー流動性がかなり多く、コストの上昇と国外からの輸入要因が総合的に作用した結果である。我々が自己のマネー流動性を管理しきったとしても、コスト上昇・国外から輸入される要因がもたらす中長期的なインフレ圧力は依然軽視できない。同時に、高すぎる住宅価格及び不動産市場のバブルについても長期に有効な対応メカニズムを整備する必要がある。 ……
田中 修