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コラム

WTO加盟10周年の対外開放の課題

馬成三

2011-12-15

杞憂に終わった加盟の「衝撃」 今年は中国のWTO(世界貿易機関)加盟10周年にあたる年である。10年前、中国のWTO加盟を前にして、内外からWTO加盟の中国経済への影響について多くの予測が出された。WTO加盟は、中国の改革開放を新しい段階に導き、中国経済の持続的成長を促進していくだろうとの期待がある一方、WTO加盟とそれに伴う市場開放を、「狼来了」(狼は来た)と見なし、中国経済に大きな「衝撃」をもたらしかねないとの懸念も少なくない。 なかでもWTO加盟で中国の貿易収支は大幅な赤字に転落し、人民元レートも暴落する(『やがて中国の崩壊がはじまる』の著者であるゴードン・チャン氏)という超悲観的な予測もみられたが、10年ほど経った今日、蓋を開けたら、「狼来了」は杞憂に終った。2000年に241億ドルだった貿易黒字は、2010年には1815億ドル(2008年は2981億ドル)へと7.5倍に膨れ上がり、人民元レートは暴落するどころか、米国などから……

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馬成三

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