はじめに 本年は中央経済工作会議の開催が大幅に遅れ、ようやく12日から始まったが、その前段階としての党外人士座談会・党中央政治局会議の内容はすでに公開されている。本稿では、その概要を紹介したい。
1.党外人士座談会(12月5日) 胡錦濤総書記が主催し、温家宝・賈慶林・習近平・李克強が出席した[1] 。会議では、温家宝総理が経済政策の情況と党中央・国務院の2012年の経済政策に関する考え方を紹介し、民主党派中央・全国工商連指導者・無党派人士が意見・建議を行った。胡錦濤総書記は、意見聴取の後、次のような重要講話を行った(新華網北京電2011年12月9日)。 今年は第12次5ヵ年計画のスタートの年である。峻厳で複雑な情勢に対し、我々は科学的発展を主題とし、経済発展方式の転換加速を主線とすることを堅持し、第12次5ヵ年計画を実施した。国民経済は引き続きマクロ・コントロールの予期した方向へと引き続き発展し……
田中 修